「要約力」持ってますか?


「次の文章を200字以内で要約してください。制限時間は30分です。」

このような問題が突然出されたら、皆さんは適切に答えることができますか?

 

 

筆者が毎週欠かさず見ている日曜劇場「ドラゴン桜」。

人間関係・社会問題に切り込むストーリーに引き込まれるのは勿論、

要所要所に挟まれている受験テクニックにも舌を巻いています。

 

自身も受験を実際に経験したのが5年前、

予備校のアルバイトで生徒を指導していたのが2年前の話なので、

「大学受験」というものへの熱がまだ消えていないのでしょうか…笑

昨日の放送回では「読解力」養成のテクニックが展開されていました。

(以下、少々ネタバレを含むかもしれません)

 

 

 

冒頭の問題ですが、実は筆者が受験した大学で毎年必ず出題されている国語の入試問題の一部です。

(※「30分」というのは、あくまで他の設問との兼ね合いを考えての主観ですが)

文章量は例年2000字程度といったところでしょうか。

ちなみにこのブログもその位の字数なので、とてつもなく暇な方は30分以内に読んで要約してみると面白いかもしれません。

 

 

 

―――「読解力」養成に直結するのは「要約力」を鍛えることである―――

ドラマ内のこんなセリフを聞いてふと思い出したのが冒頭の問題です。

この問題、恐らくほとんどの方が(「要約」の意味を知ってさえすれば)何をすればいいか容易に理解できると思います。

設問の出題意図すら難解であったり、解答条件が厳しかったり、とっつきにくいと言われている国語の入試問題においては少々異質な問題といえるでしょう。

単に「30分で」「文章を10分の1に」「まとめれば」よいのですから。楽勝ですね…

 

 

 

…と思って取り掛かってみると、これが意外と難しくないですか?

 

・「文章を読んだ感想」になってはいけない

・筆者の主張に反して自説を展開してはいけない

・200字を超えすぎる、200字に届かなさすぎる

・読んで感心していたら時間が過ぎた、時間がない

・そもそも問題文がちょっと何言っているかわからない

・何のために要約なんてするのか

 

…筆者、一受験生としてこの問題に対峙し、予備校勤務時代は要約の添削などもぼちぼち行っていた身なので、上記のような感情を抱いたり上記のような悩みをぶつけられることが多々ありました。

「凄く単純で自由なことを言われているようで、実はすごく難しい。」

「小学生でも解けるかもしれないが、逆に社会人が解けないかもしれない。」

そういった意味でも個人的にはこの問題、入試国語の究極系だと思っています。笑

 

 

少し話は逸れますが、社会人になってから改めて要約力って大事だなと思うことが増えたんですよね。

例えば職場の上司や同僚に何かを伝えなければいけない時や発表しなければいけない時。

長々と話しすぎても相手の時間を浪費させてしまう、重要なことが伝わりづらいということが。

逆に簡潔すぎると、情報の取捨選択を間違えていた、実は重要なことが伝わっていなかったということが起こったりします。

 

近年重要なビジネススキルとしてコミュニケーション能力や説明力が叫ばれていますが、結果的には読解力ないしは要約力に帰着するのではと個人的には思っています。

読解力=相手の話の内容を汲み取る力、要約力=情報を正確かつ適切な文章量で説明する力と置き換えれば分かりやすいですね。

そう考えると、社会で通用する人材を見極め獲得するということに繋がるこのような問題が大学入試で毎年出題されていることも腑に落ちるのではないでしょうか。(と当時担当していた生徒に教えたいです)

 

 

ちなみにこの大学の入学試験ですが、英語科ではこのような問題も出題されています。

 

「次の3枚の写真から1枚を選んで、それについて100~130語で自由に英文を書いてください。」

 

 

丁度筆者が受験をした年に出題されたものですが、写真が(著作権とかありそうなので置き換えています)ユニークだったこともあり試験場で笑いそうになった記憶があります…笑

この問題も「何をすればいいかは容易にわかる」系統、加えて「とにかく自由である」というのも特徴です。

要約をしても、描写をただ書き連ねても、物語を想像して作り上げても、究極大喜利じみた回答をしても英文の構成がしっかりしていれば許されるわけです。

筆者は大喜利が好きだったのもあり、「IPPONグランプリ」の「写真で一言」並みにボケ倒して解答をしたのを覚えています。

入試問題にはその大学の特色が現れるといいますが、少なくともこの大学は自由というかユニークですよね。(筆者はこの大学、2点足りずに落ちているのでユニークが2点分足りなかったのかもしれません)

 

 

こうして見ていると、大学入試問題って案外面白いかつ誰にでも解ける可能性を秘めているものだと思いませんか?

受験生に限らず、読解力や想像・創造力向上の一環として会社の教育とかに取り入れてみてもいいのでは?などと感じるくらいです。笑

 

 

さて「読解力」は日頃の読書習慣に左右されるとも言われますが、そういえば弊社にはIT企業とは思えないくらいの量の蔵書が置かれていたりします。

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