Google Play ストアへのアプリの公開について
Google Playストアへアップロードするアプリについては「対象 API レベルの要件」を満たしている必要があります。満たしていないとアップロード時にエラーとなります。
エラーになると非常に大変です!
アプリの対象APIレベル(build.gradleのtargetSdkVersion)をあげると、ほぼ必ず(実体験談)動かなくなる機能がでてきます。その対応をして・・テストして・・・とアプリのストアへのアップロードがどんどん延期されていまいます。
そのため、アプリの改修が決まったら、必ず必要な「対象 API レベルの要件」を確認して、
その対応分も改修の計画に含める必要があります。
「対象 API レベルの要件」参考ページはこちら
2021/4/7執筆時では
新規、更新するアプリではAndroid 10(APIレベル29)が必要です。
build.gradle、「targetSdkVersion=29」にします。
APIレベルのアップで主に対応した内容
過去にAPIレベルのアップで主に対応した内容こちらです。
◆HTTP通信をするとエラーが発生する。
Android 9 ( API レベル 28 )からHTTP通信ができなくなりました。HTTPS通信をする必要があります。
WEB上のAPIを呼び出すようなアプリの場合は、注意が必要です。実際にストアへ公開するアプリはHTTPS通信をしてデータ等のやり取りすると思いますが、アプリ改修時は社内LANの外部から閉じられた中で行うため、開発用のWEBサーバーをHTTPS化まではしていないことがあります。
その場合は「AndroidManifest.xml」ファイルに「android:usesCleartextTraffic="true"」と記載することでHTTP通信を許可して改修をすることができます。
◆外部ストレージにアクセスできない。
Android 10 ( API レベル 29 )から外部ストレージへのアクセス方法が変更となりました。
以前はこのようにパスを取得していましたが、
「Environment.getExternalStorageDirectory()」
↓
「getExternalFilesDir()」を利用します。
参考ページにも記載がありますが、「AndroidManifest.xml」ファイルに「android:requestLegacyExternalStorage="true"」を記載することで、一時的には変更せずに動作できますが、将来的には対応が必要です。
参考ページはこちら
理想であれば、毎年アプリのAPIレベルを上げていく対応をすることで、突然のアプリの改修があっても想定外の時間がかからず、アプリのGoogle Playストアへアップロードもスムーズに行えると思います。(なかなか難しいですが)
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