スマホアプリが植物マッピングの歴史を改革する


みなさんは植物の識別アプリをご存じでしょうか?

 

植物をスマホカメラで撮影するとその名前などが分かるアプリです。

 

国内外で様々なアプリが展開されており、花壇に咲く花々や、野に咲く小さな花、公園の樹々など、今まで名前を知らなかった植物の名前等の情報を瞬時に知ることが出来るとても便利なアプリです。

 

その中のひとつにFlora Incognitaと言うアプリがあります。


このアプリはドイツのイルメナウ工科大学(https://www.tu-ilmenau.de/)がマックスプランク生物地球科学研究所(https://www.bgc-jena.mpg.de/index.php/Main/HomePage)等と共同で開発し、2018年にリリースした植物識別アプリになります。

 

一般のユーザに取っては単なる便利なアプリですが、このアプリが科学者や自然保護団体にとって、今までの概念を覆す程の素晴らしい成果をもたらしました。

 

近年のAI技術の発達により、今までは研究者にしか判別が難しかった植物たちを、アプリを使ってより正確に判別することが出来るようになりました。


これにより沢山の一般ユーザがドイツの各地でこのアプリを使って様々な植物の判別するようになったのです。

 

アプリではカメラで撮影した植物の情報はGPS情報と一緒にサーバにアップされますが、2018年から2019年のわずか2年間で900,000を超える情報が集まりました。

 

これは5,000人を超える植物学の専門家が70年以上の歳月を掛けて調査し、結果を反映した植物のマッピング情報に匹敵するそうです。

 

そして今まさにこの情報はリアルタイムで増え続け、ドイツの国境さえも越えて様々な国々の植物情報を集め続けているそうです。

 

自然や環境保護の問題に立ち向かい調査・研究する人口が減りつつある現代においてIT技術が大きな力となっています。

 

イルメナウ工科大学のFlora Incognitaの記事 : https://wwwalt.tu-ilmenau.de/secsy/projekte/flora-incognita/

 

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