近年、農薬の使用量はその進歩とともに年々減少傾向にあるそうです。
昔は農作物を守るために大量の殺虫剤や除草剤が使用され、土地が汚染され、人体にも害に与え、大きな社会問題にもなりました。
農作物に害をもたらす害虫を殺すために殺虫剤を大量に投与したために、農作物のためになる益虫(受粉を助ける蜂や、害虫を食べる虫たち)をも殺してしまい、虫を食べる鳥たちにも汚染が広がり、大変な事態となりました。
また、除草剤は雑草を枯らすことが出来ましたが、その土地に毒を残してしまいました。その毒がその他の動植物にも影響を与えていたことは想像に難くありません。
その後技術は進歩し、少量でも効果の高い農薬が開発され、大量の農薬を使わなくても済むようになったり、特定の動植物にのみ効果が高い農薬が開発されたりと、農薬の使用量は年々減って行きましたので、農薬の大量のばら撒きにより使用した土地以外までも汚染することは少なくなって行きました。
しかし、少量で効果の高い農薬は、その分毒性は高くなり、ターゲットとなっている害虫や雑草以外の動植物に与える影響も少なくはありません。
農薬を使わなくても済むのであれば、人間にとっても、自然界にとっても、とても良いことに間違いはないでしょう。
ただ、害虫駆除や除草作業は大変な労力を必要とするため、どうしても農薬に頼ってしまうのです。
そんな問題を解決するための糸口が最新のロボティクスとAI技術にあります。
雑草の駆除には自動的に雑草取りを行うロボットが開発されてきています。
カメラで撮影された映像をAIが雑草かどうかを判別し、雑草にレーザーを照射することで雑草の成長を抑制したり、電流を流すことで雑草を駆除したり、ロボットアームで雑草を取り除いたりと、様々な技術が次々と開発されています。
害虫の駆除についてはスーパーやコンビニで見る電撃殺虫灯をドローンに付けて夜間にパトロールさせて駆除させるものや、害虫をAI判定してレーザーで撃ち落とす物などが開発されています。
また、農薬等の影響で少なくなってしまった蜂などの代わりに、人工的に受粉をさせるロボットなどの開発も進んでいます。
最新の技術が、自然を守り、楽をして出来る農業の発展に繋がって行くと良いですね。
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