AIで匂いを数値化


先日TVでニュース番組を見ていたらAIに関する放送をしていました。
最近よく見聞きする、AIが発達するとこんなことができるようになる。という類のものと言えばそれまでですが、AIが言語を理解して話をするとか、画像を識別するとかとはちょっと方向が違うなと感じたので記事にしてみたいと思います。

 

番組で紹介されていたのは匂いを識別する嗅覚センサーAIというものでした。
人間の鼻には匂いを感じる受容体が約400種類あるそうです。
これらの受容体がそれぞれ違う匂いを感じ取ることで匂いを感じ取っています。
受容体が多ければ多いほど、匂いをかぎ分けることができ、哺乳類の中で受容体の数が最も多いのは犬、と思いましたが、実は象らしいです。
400種類でもその組み合わせを考えるとすさまじい数の匂いをかぎ分けることができますが、犬の受容体は人間の3倍の1200、象はなんと2000種類の受容体を持っており、哺乳類の中で最も鼻が利くのは象ということです。
伊達に長いわけではないようです。

 

紹介されていた嗅覚センサーは、象と同じ2000種類の匂いの組み合わせをかぎ分ける(?)ことができるそうです。
驚きなのはその大きさで、針の先ほどに乗るくらいの小ささでした。
そして匂いをかぎ分ける構造も興味深いものでした。
センサーには細かな穴がたくさん開いており、その穴をふさぐように薄い膜が貼ってあり、その膜が受容体にあたるもので、特定の匂い成分を検知し膨張したり縮小することで匂いの強弱まで検知できるという仕組みになっているとのことでした。
そのセンサーをAIを搭載したコンピュータと接続することで、嗅覚センサーAIを実現していました。

 

実際に何に使うのかというところですが、果物の成熟具合を人間にはわからない匂いを分析することで、果物に触れることなく判別し、果物を傷めずに最高の品質で収穫できるようになったり、食品についている微生物の匂いを検知し、食中毒の発生を防止したりできるようになるとのことでした。

 

『これ、結構前に作ったやつだけど、匂いは普通だからまだいける!』という判断は近い将来しなくてよくなるかもしれませね。

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