3Dプリンターが欲しい(3)


我が家に届いた時点で既に潰れていた段ボール(前回の記事参照)。
ブツの外装的には問題が無かったとはいえ、精密機器だと勝手に思っているがゆえに、きちんと動作するかどうかが不安で仕方がなかった金 森子です。

 

届いたブツはこれELEGOO Mars UV Photocuring LCD 3D Printerなるもの

前回、この3Dプリンターが届いて中身を確認したところで終了しましたが、その後、付属品以外に最低限必要なモノは何かを探し求めてネットを徘徊しておりました。


その徘徊により、

  • 光造形の材料であるレジン
  • レジンタンクに残ったレジンを移し替えて保存する容器
  • レジンを洗浄するIPA(イソプロピルアルコール)
  • 洗浄するための容器
  • 最終的に硬化させるためのUVライト

などなど


光造形では、プリンター出力後に洗浄と硬化という工程を経る必要がありそうで、そのために使用するモノも用意しなくてはならない模様。


面倒くさがりな自分のため、なぜ光造形を選んだのかを改めて後悔した日々だったのですが、「面倒なことから如何に回避するか」と誰もが考えることなのでしょう。

世の中には「水洗いレジン」なるものが出ているのですね。

水洗いレジンは過度の洗浄や二次硬化が禁物という情報も見つけたので、材料の水洗いレジンさえ買ってしまえば、造形に踏み切っても良いのではないかと考え、探した結果

これをポチっと。ELEGOO Water Washable Photopolymer Resin


通常のレジンより高価なようですが、IPAを買ったり、洗浄や片づけにかかる時間を考えてみると、安く感じたので選択。プリンタと同じメーカであれば相性も悪くないでしょう!
なので洗浄用IPAも容器も二次硬化用のUVライトもとりあえずナシの方向でGO!です。

コンセントを繋ぎ、電源スイッチをON!

液晶画面が青く光ってなんだかドキドキ。

液晶の保護フィルム貼ったままの撮影ご了承ください、、、

にしても結構な音がします。

冷却ファンの音だと思うのですが、我が家にあるノートパソコンと比べると雲泥の差。

後述しますが、造形にはかなりの時間を要するので、寝ている間に出力したりする場面があるように思えます。そういう場合は音量対策(寝室とは別の部屋に置いて扉を閉めるなど)が必要そうです。

 

マニュアルを見ながら初期設定をしてみます。

ビルドプラットフォームを本体に取り付けつつ、本体にA4用紙を(切ってサイズを合わせて)敷いて、マニュアルに図解されていて色のついているボタンを順にタップ。

この作業が必要なのかどうかはわからないのですが、一応やってみる。

すると、ビルドプラットフォームが下降してきて、A4用紙を挟んだのちに少し上昇して停止しました。ビルドプラットフォームが本体に対して平行?が取れているかも調整するようですね。

六角レンチでネジを少し緩めてから、再度ボタンをタップ。

先ほどと同じ動きから停止したところで、平らになったことを確認して、六角レンチでネジを固定します。その後、ビルドプラットフォームを10mmずつ上昇させるボタンをタップして、レジンタンクを本体にセット出来るところまで上昇させ、レジンタンクをセットします。

 

レジンタンクにレジンを1/3ぐらいの深さになるくらいまで注ぎ、赤いケースを被せて準備完了。

 

忘れていました、USB。


この中にはスライスするツールとサンプルのファイルが入っていました。

 

USBを本体に差し込んで液晶画面で[Print]をタップ。するとUSB内のフォルダ階層が表示されるので[ELEGOO MARS Rook Model for Printing Test]、[_Rook.cbddlp]と選び進めて「右向きの三角ボタン」をタップすると、、、ビルドプラットフォームが下降してきてレジンタンク内のレジンにダイブ!

 

本体背面をみると紫色の光を確認。

 


液晶画面に「1%」と表示されました!造形し始めたようです!
ただ、左下の砂時計マークと「04h07」という文字列、、、完成までの時間ですよね、これ。
「2/1000」というのは積層が全部で1000枚あって、現在2枚目。ということでしょうか。時間がかかるというのは知っていましたが、これではずっと見ているわけにはいかないですね。ので、一旦就寝。

 

寝て起きたらすっかり忘れてまして笑
表示通り4時間7分後に完成したのか計測できませんでした、、、すいません。
5時間半後くらいだったと思うのですが、思い出して確認したところ、無事に完成しておりました。


画面上は4時間17分と出ています。この時間を信じるならば、当初の時間より少しオーバーではありますが、許せる範囲ではないでしょうか。

 


ただ、音がうるさかったため、部屋の扉を閉めていたのですが、臭いがキツかったです。換気対策も必要そうですね。

 

付属品のスクレイパーでビルドプラットフォームから造形物を剥がして、それぞれ水で洗い流して、造形物は日光の当たる窓際に1日放置。

レジンタンクにはレジンが残っていましたが、これはあえてそのままにして赤いケースを被せて放置。本当は残ったレジンをろ過して別の容器に移す必要があるようなのですが、その作業をしなかったらどうなるかを検証してみたいと思っています。

この状態で何度も造形出来たら、すごくラクですよね。

 

そして完成した造形物はこちら。

Whiteのレジンを買ったつもりなのですが、若干乳白色に見えます。

出来上がり直後はもう少し白く見えたのですが、日光に当てて二次硬化させた後だと色が変わってしまうのでしょうか?それとも日光だからでしょうか?

きれいな色味を出せるかどうか、UVライトではどうなるのか買って検証する必要がありそうですね。

小さな文字までくっきり凸凹しています。これは安物の熱溶解積層方式では真似できないところでしょう。自分がネットを徘徊して膨らんでいた想像以上の出来栄えです。

 

「こんなもの出来るんだねー」「すごいねー」言いながら触っていると、

「パキ!」っとやってしまいました。

ペットボトルの蓋を開けるより少し弱めのひねりを加えたらあっさり。

触っていると硬めの感触なのですが、素材に粘りが無いようです。レジンの種類によるのでしょうかね?思わぬ強度テストになりました。

 

箱の潰れに負けず、ちゃんと動いてくれてホッとしたところで、次回は、色々検証してみる編!

 

あ、クレジットカードの明細が届いたのですが、お盆時期の散財により目立った出費ではなかったようで埋没したみたい笑
生活に不要な買い物をする時は、他に色々買ってしまえばバレにくいようなので、同じような境遇の方は是非。

 

 

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