ITの活用例 CaseⅡ:医療(幻肢痛への治療法)


こんにちは。
前回、ITの活用例 CaseⅠ:野球にてITの活用例を見ていきました。今回は医療についてITの活用例を見ていきましょう。


最近の医療では、様々な所でITが活用されています。電子カルテや遠隔診療という言葉を知っている方は多いかもしれません。今挙げた言葉は、実際に治療の場面ではなく診療の場面で用いられています。では、治療の場面でITの活用例はないのでしょうか。答えはNOです。


幻肢痛という言葉を知っていますか。幻肢痛とは何らかの事情で四肢を失ってしまった後もその四肢が存在するような錯覚や温冷感などの感覚を知覚(幻肢といいます。)し、幻肢に合併する痛みのことです。原因は、脳からの動作の指示に対して運動の結果(フィードバック)にズレがあるため、異常と感知して痛みが生じるということだそうです。


その治療法として、VRを用いた治療法の研究が行われています。VR空間上で患肢が正常に動いている状況を作ることで脳に錯覚を与え、痛みを和らげる狙いがあります。また、現実では難しい幻肢でボールを投げる等の動作もVR空間上なら簡単に実現することが可能です。これらの点が従来の治療法に対して大きなメリットとなります。 まだ、研究段階ではありますが、近い将来、実現された際には多くの患者を救うことになるでしょう。


それでは、また次回まで。


参考記事/文献
住谷 昌彦 幻肢痛 脳科学辞典 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/幻肢痛 (2014)
稗田 恵一 OGメディック VRを用いて幻肢痛を緩和する治療法の研究が進んでいる
https://ogw-media.com/medic/cat_it/4396

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