若いプログラマの皆さんへ


 

2000年少し前に学校を卒業し、この仕事を始めて23年経ちました。改めて考えると人生の半分はこの会社でシステム開発の仕事に携わっています。学校は全く分野の違うことを学んでいましたから、本格的にプログラミングを始めたのは会社に入ってからで、当時はCOBOLやVB6.0を中心にコーディングをしていました。基礎もなく入社したので、コードレビューなどをすると先輩からはよく注意をされました。GW空けに会社に行くと、GW中に先輩がコードレビューをしてくれていて、A4の紙表裏に指摘内容がぎっしりと書かれていたこともありました。そういう経験もあり、何とか20年以上続けてくることができました。

 

もともと面倒くさがりだということもあり、「コメントを書かない」、「変数名が適当」という指摘をよく受けました。当時は「仕様通り正しく動けばいい」としか考えておらず、言われてしぶしぶ直すくらいであまり自発的に改善しようとはしていませんでした。

 

長く一つの会社で仕事をしていると、何年も前に作ったアプリケーションにバグが出たので修正したいとか、機能を追加したいという話が出てきます。自分で作ったプログラムに手を入れることもあれば、他人が作ったプログラムに手をいれることもあります。この時に突如困る。他人が作ったプログラムならともかく自分が作ったプログラムが読めない。そう。コメントが書かれておらず、変数名が適当だから。記憶をたどったり仕様書を見返したりして何とか対応はするのですが、年齢とともに記憶はあてにならなくなるので、より一層効率は悪くなります。

 

こういった経験から、後輩には「未来の自分のためにコメントは正しく書きましょう。変数名は正しくつけましょう」という話をします。プログラムを読むときにやはりコメントはある程度信用して読み進めますのでコメントのの正確さは重要です。また、それ以上に変数名を正しく決めることは重要だと感じています。「UserId」という変数にユーザーIDが格納されたらそれ以降はユーザーIDが格納されていることを前提に読み進めます。それ以外の部分に注力して読み進めることになるので、「UserId」に急に商品コードが格納されていた場合、見落とす可能性も高くなります。また、「temp1」とか「no2」とか安易に付けた変数名は何が格納されているのかを記憶しながら読み進めていくことになるので労力を分散しながら読み進めることになります。

 

自分がかつて書いたプログラムを読みながらこういう苦労をして、落ち込んだりしながら成長してきたのかなと思う半面、ずいぶん効率の悪いことをしてきたなと反省をする日々です。若いプログラマの皆さん。ぜひ、「未来の自分のために」コメントや変数名はただしく使ってください。

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