感染症流行下、電子書籍に思い巡らす


COVID-19が世界的に流行し、不要不急の外出や3密を避けることを余儀なくされてから半年以上経過しました。
必然的に家にいる時間が長くなり、自分の時間が増えた人もいるでしょう。
この状況下、「本を読もう」と思い立つ人もいたのではないでしょうか。
(斯くいう私も、その一人です。)

 

しかし時はコロナ禍真っ只中、書店や図書館に直接足を運ぶことが難しい、そもそも書店や図書館が開いていないということが往々にしてあります。
これを受けて、通販での書籍購入や、電子書籍の購入や貸出などのサービスが活発に提供されるようになり、利用者も少なくはありません


このような世相や周囲に電子書籍ユーザーが増えてきたこともあり、最近、電子書籍について色々と思い倦ねています。

 

パッと思いつく、電子書籍と紙書籍のメリット/デメリットはこのような感じでしょうか。
【電子書籍】
 〇メリット
  ・割と軽量
  ・一つの端末に数百~数千冊の書籍が収納される
  ・在庫切れがない
  ・文字の拡大が容易
  ・一部紙書籍の絶版本や自費出版本が手に入る
 〇デメリット
  ・充電が切れると読めなくなる
  ・ネット環境がないと書籍の購入およびダウンロードができない
  ・無告知で書籍の情報が変更される場合がある
  ・一部書籍に関して、紙書籍よりも情報が少ない場合がある
  ・そもそも、電子書籍化されていない場合がある

【紙書籍】
 〇メリット
  ・一度手に入れてしまえば、自分が手放すまで半永久的に書籍を閲覧できる
  ・充電を気にしなくてよい
  ・ネット環境を気にしなくてよい
  ・一目で残ページ量が分かる
 〇デメリット
  ・ものによっては重量がある
  ・嵩張る
  ・文字サイズが一定。拡大したいなら読書レンズを使用する必要がある
  ・在庫切れがある


私の場合、基本的に紙書籍派です。
紙書籍の、出版社や出版年代毎に異なる、紙質やフォント、匂いにそそられます。
書店や図書館に行ったときの方が書籍との思わぬ出会いがあるというのも魅力的です。
なぜか惹かれる書籍や異様に「読まねば」と思ってしまう、ある種の運命めいた書籍と出会うのは、圧倒的に書店や図書館で、電子書籍ストアではなかなかありません。
また、もし万が一、ビック・ブラザーが出現したり、検閲がまかり通ったりするようになってしまった場合、購入済みの書籍に関しては、電子より紙の方が安全だと思ってしまいます。
電子書籍は購入しても所有できるわけではないですし……

 

とはいえ、持ち運びが楽で軽量という点で、電子書籍も魅力的なのです。両手におさまる程度のサイズの端末を持ち運ぶことが、複数の書架を持ち運ぶことと同義なのですから。
紙書籍では絶版でも、電子書籍では読めるなんてことがあるのも魅力ですよね。


個人的に、リアル書店のような、書架的なレイアウトで探せる電子書籍サイトがあったり、
購入済みの紙書籍に関しては電子版も無料で読めたりすると良いな、と思っています。

 

モナリザ・オーヴァドライブが読みたいし、シラーの群盗も読みたいという訳で、kindleデビューを真剣に考えている、今日この頃。

 

 

 

※ 
The Japan Times. "Demand for library e-book rental services surging in Japan amid pandemic".  2020-07-02. 
https://www.japantimes.co.jp/news/2020/07/02/national/library-ebook-coronavirus/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

TELEREAD. "Coronavirus ebook news roundup". 2020-03-29. 
https://teleread.org/2020/03/29/coronavirus-ebook-news-roundup/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

TELEREAD. "Library ebook use, paper book sales up despite library, bookstore closures for corona lockdown". 2020-03-29.  
https://teleread.org/2020/03/29/library-ebook-use-paper-book-sales-up-despite-library-bookstore-closures-for-corona-lockdown/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

日本経済新聞. "人気作家の代表作、電子書籍化続々 コロナ外出自粛で". 2020-05-05. 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58497380U0A420C2BC8000/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

日本経済新聞. "図書館も新常態 電子書籍貸し出しなどで脱「来館」". 2020-06-25. 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60766210V20C20A6MM0000/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

日本経済新聞. "「少し高くてもよい」電子書籍や宅配、コロナで人気 コロナが変えた値段(上)". 2020-07-21. 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61781970R20C20A7EE8000/ , (最終閲覧日 2020-09-03)

YAHOO!ニュース. "新型コロナで読書文化も変化…オーディオブック・電子書籍が人気=韓国". 2020-06-18. 
https://news.yahoo.co.jp/articles/a113e1062030bf3dd5692b8fcf74c22c246c7146 , (最終閲覧日 2020-09-03)

時事ドットコム. "電子書籍の貸し出し急増 図書館、臨時休館で存在感―急きょ導入も・新型コロナ". 2020-06-29. 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062900074&g=soc , (最終閲覧日 2020-09-03)

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