自転車周りの通信規格について最近知ったことを書いてみます。
ここ1年程、業務で車両に搭載するシステムの開発に携わっています。
そのシステムでは、車両から車速パルス信号やバックパルス信号を受信して車両の進行方向を判定したり、時速を計算して云々‥とする感じなんですが、自転車でもこの様に信号など拾えたらいろいろと使い出がありそうだな考えてました。
趣味でロードバイクに乗っていますが、ロードバイクにはサイクルコンピューターを付けている人が大半です。
サイクルコンピューターを知らない方向けに説明すると、自転車の時速や走行距離、走行時間、ケイデンス(1分間当たりのクランク回転数)を表示するものです。
これがあると自転車走行が捗るので、ロードバイクには欠かせません。
センサーの仕様が公開されていればスマホアプリ等を作ってスマホをサイクルコンピューター代わりにすることもできるのでは?と考えて調べていたところ、ちゃんと規格がありました。
ANT+というワイヤレス通信プロトコルとBluetooth 4.0です。
最近の主流はBluetooth 4.0らしいのですが、ANT+は初めて知ったので調べてみました。
ANT+は超低消費電力で、柔軟にネットワークを構成できる特徴があります。
機能ごとに特化したプロファイルが用意されており、ANT+対応のデバイスでは相互通信が保証されています。例えば、A社のセンサーとB社のコンピューターの組み合わせで動作させることが可能です。
プロファイルは自転車向けの他、心拍計用や血圧計用などフィットネス機器向けのものも用意されています。
その他仕様は下記のWebページが詳しいです。
http://labs.beatcraft.com/ja/index.php?ANT%2FANT%A4%CE%B4%F0%C1%C3
スマホでANT+と通信しようとすると、Bluetoothへのブリッジが必要とのこと。
※一部Androidスマホでは直接通信できるらしいですが、調べきれず‥
やっぱりスマホと通信するならBluetoothの方が楽なので、サイクルコンピューターもBluethooth 4.0が主流なんでしょうね。
ANT+の仕様書を探すと下記のWebページにありそうでした。
https://www.thisisant.com/developer/resources/downloads#documents_tab
ネットで調べているとRaspberry Piでサイクルコンピューターを自作している人がいたので、頑張ればいろいろできそうです。
そんな感じで調べているうちに今どきのサイクルコンピューターが欲しくなったので、Garminのサイクルコンピューターを買いました。
ちなみにGarminはANT+を開発した企業の親会社です。
しばらくサイクルコンピューターを買い替えていなかったのですが、進化度合に驚きました。
スマホと連動したり、地図表示したり走行ルートを作成したり、走行記録をネットにアップロードしたりと盛り沢山で、数千円くらいのサイクルコンピューターを使っていた自分からすると、隔世の感がありますね。
こんなに高機能だと、シマノがフライトデッキの開発を止めてしまったのも少し納得します。
あれはギア表示ができるのが良かったんですが。
ただ、シマノもE-TUBE PROJECTとかやっているようなので、今度はこっちも調べてみようと思います。
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