コンサート会場のIoT化


最近は、IoT、AIといった技術が発展し、それに伴って、声を使って機器の制御をする、スマート○○という商品もよく目にするようになりました。
一方で、業務システムとしてIoT、AIなどの技術を使って課題を解決したり、生産性を向上させたりといったソリューションとしての活用はまだまだこれからという印象があります。

 

しかし、これらの技術は今までITとは無縁の業界にも無関係ではありません。
どんな業界のどのような部分に適用できるのか考えてみましょう。

 

コンサート会場のIoT化について考えてみます。



歌手が声を発してからお客さんの耳に音が届くまでに、マイク、ミキサー、アンプ、スピーカーなど、様々な機材を経由しています。
これらの機材一つ一つがIoTによってインターネットに繋がっていたらどんなことができるでしょう。

 

まずはそれぞれの役割について見ていきましょう。
マイク:集音します。性能によって指向性などありますが、要は音を拾う役割です。
ミキサー:音を編集したり、楽器の音とのバランスを調整したり、どのスピーカーに音を返すのか制御したりします。音響の肝ですね。
テレビドラマなどでプロデューサー的な人がスタジオで偉そうに座ってるツマミがいっぱいあるアレです。PA盤とか卓とかっていうこともあります。
アンプ:音を増幅します。マイクが音を大きくすると思ってる人もいますが、音を大きくしているのはアンプです。
スピーカ:音を出します。アンプを内蔵しているものもあります。

 

他にもあると思いますが、音響の話をしたいわけではないので、これくらいに留めておきます。

 

ではインターネットに繋がった場合、できることは?

マイク:音声データをネットにアップする。
ポイントとしては、離れた場所にあるマイクで拾った音を1か所に置くことができるという点です。
例えば、北海道にあるマイクと沖縄にあるマイクをネット上で1つの場所で扱えるようにすることができるのです。

 

ミキサー:IoTマイクで集音した音をインターネット上で編集できます。
AIと組み合わせれば人が操作しなくても最適な編集を行える可能性があります。
今でもタブレットを使って遠隔操作できるミキサーはありますが、IoTの技術が進めば、ミキサーは物理的に存在している必要もないんじゃないかと個人的は思っています。
ミキサーでやっていることは、簡単に言うと音声データの書き換えですので、音声がインターネット上に存在しているのであれば、そのデータをいじれる、いわばミキサーアプリがあれば、物理的に存在していなければならない理由はないのです。

 

アンプ:インターネットからミキサーで編集済みの音声を受信し、音を増幅します。

 

スピーカは音を出すだけなので特にないですね。

 

こうすることによるメリットは何か。
・コンサート会場に運ぶ機材が減る
・機材が減ることで、輸送費、設営の人件費、輸送時の故障による保険(保険かけてるかどうか知りませんが、おそらくかけているでしょう)にかかるコストの低減
・新たな演出の可能性
 離れた場所のアーティストと共演したり、1曲だけフルオーケストラの生演奏を入れるといったことも可能
・病気で入院中など、コンサート会場に行けない人にリアルタイムにコンサートの音声を届ける
 VRと合わせると音声だけでなくコンサート会場の映像もその場にいるかのように体験することも可能
などなど、アイディア次第ではまだまだありそうです。

 

音声データは容量が大きくリアルタイムで通信を行うとタイムラグが生じてしまうところが課題ですが、5Gという技術が解決してくれる可能性を秘めています。
5Gで大容量のデータを高速で通信できる通信手段で、最近は5G対応スマートフォンなどがちらほら発売し、個人レベルでも手にする機会が増えてきています。

 

このように、ちょっと前までは夢みたいな話だったことも、じつはもう実現できる材料は揃っているかもしれません。

 

当社でもインターネットとは1番遠いと思われてる1次産業、農業分野にIoTを活用する取り組みを行っています。

 

『うちの業界はITとは全く無縁だから』という先入観を捨て、ITで生産性向上、働き方改革を実現してみてはいかがでしょうか?

ITで何ができるのかわからない。

という方も一度、当社のようなIT企業に相談してみてはいかがでしょうか?

思いもよらぬイノベーションの道が見えてくるかもしれません。

  お問い合わせ  - お気軽にお問い合わせください - 

  • 株式会社 パブリックリレーションズ
  • 〒064-0807
  • 北海道札幌市中央区南7条西1丁目13番地 弘安ビル5階
メールでのお問い合わせはこちら

  • この記事をシェアする