鳥獣被害対策とIoT


野生鳥獣による農作物被害額をご存じだろうか。

農林水産省の調べでは令和元年度の被害額は158億円となる。
全体の約7割がシカ、イノシシ、サルである。
また、森林の被害面積は全国で年間約5千ha(令和元年度)であり、
その被害の約7割がシカによるものだ。

改めて数字で見ると鳥獣被害がとても深刻なことがわかるだろう。

鳥獣被害増加の背景としては農山漁村の過疎化や高齢化が進行し
耕作放棄地が増加したことや、里山等における住民の活動減少、狩猟者の減少、高齢化等
により野生鳥獣の生息環境が変化したこと等が考えられる。

そこで鳥獣被害対策にIoTを活用しているものをご紹介したい。

IoT鳥獣捕獲検知システム「わなベル」

これは株式会社ジョイ・ワールド・パシフィックさんの商品であり、既に活用している
狩猟罠に取り付けるだけで罠の作動をリアルタイムに検知し携帯電話等に知らせてくれるシステム。

複数の罠もクラウドで一括管理ができ、どの罠が作動したのか地図情報から確認できる優れもの。
わなベルを活用することにより、見回りの負担軽減や効率化に繋がる。

罠の知識はないが捕獲されていたら回収等にそれなりの準備が必要になるのではないかと思う。
そんなことを考えるとやはり罠が作動したかわからない状態で罠の確認に行くより
罠が作動したことを確認してから罠の元へ行く方が捕獲されている確率は高いだろう。

ドローンの活用

近年、鳥獣被害対策にドローンの活用が注目されているようだ。
メリットとして、上空から鳥獣の個体数、生息域が調査可能であり、目視調査や痕跡調査等より
正確な情報が得られる。

さらに赤外線カメラを搭載して夜間調査や人間が踏み込みづらい場所の調査、
短時間で広範囲の調査が可能となり人件費、コストの削減に繋がる。(すごい!)

また、超音波を発しながらドローンを飛ばすことで鳥獣を追い払うこともできるそう。

 

このように鳥獣被害対策にIoTやドローンを活用し、貢献できる。
改めてITは様々な分野と携われる職業だと思う。

もちろん鳥獣被害対策として狩猟免許を取得し、己で狩りにいくのもありだ。
興味のある方は調べてみてはいかがだろうか。

 

参考文献
「鳥獣被害の現状と対策」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/attach/pdf/index-349.pdf
「わなベル」
https://www.j-world.co.jp/product/wanabell/
「鳥獣対策にドローンを活用!メリットや取り組み事例を紹介」
https://www.drone-school-go.com/column/3216/

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