ヘルスケアx運動xIoT


前回「小学校のプログラミング教育とは」を書かせていただきましたKR(かーる)です。 今回は「ヘルスケアx運動xIoT」というタイトルで書かせていただきます。

健康維持のための運動とは

始めはIoTとは関係なく、運動に対する基本的な認識の話をしようと思う。

あなたは健康維持管理のために運動を行っているだろうか。また、その運動内容はどのように決めているだろうか。

より活力のある体へと鍛え上げたい、太ってしまったので痩せたい、そのような思いからたくさん頑張って運動をしたい、あるいはそうすべきだと考えてはいないだろうか。


実はそのような考えは将来的に自らの体に障害を生み出す原因となってしまう可能性があるのだ。

例えばウォーキングを例にとってみる。ウォーキングは時間はかかるが激しく負荷をかけ続ける運動ではなく、日々の運動の積み重ねによって効果を発揮する。

しかし、負担が軽度だからと、多少の足への違和感をも無視して調子に乗ると足への負担が回復を超えてしまい、関節症や骨折につながってしまう。知らず知らずのうちにダメージが蓄積して寝たきりになったり車いすが必需品になったりしてしまうなど取り返しのつかないことになってしまうことも少なくない。

つまるところ、運動を行うには適切な強度や休息などをしっかりと設定する必要があるということだ。


ではどのように設定すればよいのか。

それは、「運動内容」、「運動強度」、「運動時間」、「運動頻度」の4つについて考えるとよいのだ。

これらはまとめて運動量と呼ばれる。この運動量が、怪我のリスクの少ない最大ラインとなる「安全限界」、運動の効果が得られる最低ラインとなる「有効限界」の範囲に収まるように設定する。


厚生労働省がこれらを含めた運動指針を公開しているが未だに研究が続けられており、さらに個々人の身体状況によっても適正ラインが左右されてしまう。

というわけで、ここでようやくIoTの話に移ることができる。

運動管理システム草案

スポーツでプレイ内容を評価するためにIoTを導入したように、私は運動も内容を評価してくれるシステムがあるべきではないかと考えた。

上で挙げた内容について、自分は以下の要素を持つシステムが必要ではないかと考えている。

・運動時コンディション管理機能

行う運動内容や運用者の年齢、身体の状況に合わせて運動時間や運動頻度を設定し、心拍を測定して目標の運動強度を保てているかを見る。

また、姿勢や歩容などを監視し、リアルタイムで運動を継続できるかどうかを判断する機能を付ける。また、これによって次回以降運土時間や運動頻度を再調整してより無茶のない内容へ調整する。


・生活時監視機能

休息時間や休息状態が適切であるかどうか、生活習慣が運動の効果を無意味にしていないかなどを監視する。


・ウェアラブルシステムであること

衣類やアームバンドなど、邪魔にならないような装置で身体活動が監視する。


ヘルスケアx運動xIoTなシステムたち

近年のIoTの普及により、医療分野も運動分野もIoTの活用を進めている。

以下は自分が現在注目しているIoTシステム達だ。


・A-RROWG

歩行の様子や歩行距離、歩幅など細かく歩容を監視してくれるシステム。

靴の内側にセンサと靴底パッドを入れれば良いだけなので運用が非常に簡単。

参考:歩行センシング・ウェルネスソリューション


・名称無し?(衣料型ウェアラブルシステム)

NECとグンゼ株式会社の共同開発品。センサーが取り付けられたインナーで、姿勢や消費カロリー、心拍数などが計測できる。

運動は姿勢、体の動かし方が運動の効果につながるため、このシステムも運動に対して非常に有用。

選択耐久性が通常の肌着レベルなど運用のしやすさについて非常によくできていると感じた。

参考:衣料型ウェアラブルシステム


・WELT

ベルト式のウェアラブルシステム。

食べ過ぎ、ウェスト、歩数、カロリー消費、着座時間に移動距離まで測定してくれる。

取り付けが簡単で普通のベルトと変わらない構造のため、非常に取り扱いが楽。

参考:WELT


まとめ

健康維持のために運動をする時、運動の強度や時間、頻度を適切に定めることが重要である。

過剰な運動によって却って体を壊してしまっては本末転倒だ。感覚でてきとうに行わず、しっかりと計画立てて運動をしよう。

しかし、その設定基準は未だかっちりとは決まっておらず、研究の余地があるし、個々人の状況によっても左右されてしまう。

ここにIoTによる健康管理システムを導入すれば、国民の健康状況は大きく改善されるのではないだろうか。

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