いま様々なシーンで非常に注目度の高いIoT技術活用ですが、IoTの通信規格に着目して、どの様な通信規格があり、どんな活用方法にメリット、デメリットがあるのかを数回に渡ってお伝えしたいと思います。
まずは家庭内で活用するIoT通信規格を中心に紹介し、その後様々なシーンで活用される通信規格を紹介していきたいと思います。
家庭内で主に使用するものとして紹介する通信規格は
・Wi-fi
・Bluetooth
・BLE(Bluetooth Low Energy)
・Thread
の4つをピックアップしました。
今回はWi-fiを紹介していきましょう。
スマホを利用している方あれば、ほとんど誰もがご存じ通信規格かと思います。
その歴史は古く、無線LANの国際標準規格であるIEEE 802.11が策定された1997年6月に遡ります。
スマートフォン、PC、タブレット、デジタル家電など様々なものに利用されており、実際に使用されている方も多いかと思います。
Wi-Fiの最大の魅力はその通信速度でしょう。
一般に普及したIEEE 802.11gは54Mbpsが最大速度になりますが、最新のIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)の最大速度はなんと約178倍の9.6Gbpsにもなります。
一般的な光回線の最大速度が1Gbpsと言われていますので、如何にWi-Fiの通信速度が速いかが分かると思います。
素晴らしい通信速度を出せるWi-Fiですが最大のデメリットは消費電力です。
通信速度が早い分、消費電力も非常に高いため、親機となるWi-Fiルータを使用する場合はコンセントなどの電源に接続して使う必要があります。
もちろんスマートフォンのように高性能・大容量なバッテリーを使用することで、ある程度の時間利用することが可能になりますが、数日間もしくは数週間も充電せずに使い続けることは不可能と言わざるを得ません。
もし、たくさんのIoT機器を家の中でWi-Fiを利用して使用することになると、そこら中に接続のための電源ケーブルが必要になってしまうかも知れませんね。
また親機となるWi-Fiルータの平均的な接続可能台数は10台程度になりますので、あまり大量のIoT機器を接続するには向かないとも言えますね。
次回はBuletoothを紹介していきたいと思います。
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