前回アジア№1のスマートシティであるシンガポールのIoT事情をご紹介しました。
そこで今回は世界№1スマートシティであるロンドンをご紹介したいと思います。
まずロンドンの中枢とも言えるロンドン議会ですが、議会メンバーの情報がインターネット上で丸見えになっているのをご存じでしょうか?
具体的には、議員一人ひとりの電話番号やメールアドレス、お給料の額までがホームページ上に公開されています。
さらにホームページ上では自身が議会で担当している役割や、行っている施策、バイオグラフィ等が掲載されているほか、活動に掛かった経費、贈与を受けた内容まで掲載されています。
またロンドン市長は、ブログ、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどの様々なSNSを駆使して様々な情報発信を行っています。
日本もここまでの情報開示を行って政治の透明性を高めれば、議員の不正や、会議で寝ている人も居なくなるかも知れませんね。
次に、ロンドン市内の環境について見て行きます。
ロンドンでは環境保護や改善、健康増進のために様々な取り組みが行われています。
ひとつはIoT技術によりロンドンの大気の状態をリアルタイムで確認し、都市の環境改善に繋げています。
その具体的な方法ですが、一つは街中の街灯柱や建物に100個の最先端のセンサーポッドネットワークが設置されており、大気の状態を継続的に送信することで監視しています。
もう一つは特別装備のGoogleストリートビューの車両にモバイルセンサーを搭載して、ロンドンのさまざまな道路の大気汚染の状態を測定し、市内の代表的なエリアの測定値を約1秒ごとに取得しています。
さらにキングス・カレッジ・ロンドンではウェアラブルセンサーを使用して、学生や教師が学校への往復の際に大気の状態を監視できるようにしているそうです。
そうした大気汚染の監視を行いながら、大気汚染の大きな原因となっている道路輸送における排出ガスの問題に取り組んでいます。
ロンドンの町の中心部には混雑時の混雑課金ゾーンや、排出ガスの低排出ゾーン(LEZ)と超低排出ゾーン(ULEZ)が設けられております。
そして排出基準を満たしていない車両がそのゾーン内を運転する際には、ペナルティとして追加で料金を支払う義務が発生するようになっているのです。
その額ですが、通常の車やオートバイは1日約1,700円、大型のトラックやバス等は1日約14,000円とかなりの額を支払うことになります。
この違反対象者を見つけ出すシステムはロンドン市内中設置されている200万台もの防犯カメラで、常にチェックされているそうです。
今回ご紹介したシステムはほんの一部でしかありませんので、さらに詳しい情報が知りたい方は下記のサイトからロンドンの凄さを見てみてください。
参考サイト : MAYOR OF LONDON LONDONASSEMBLY
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