GNSS信号の受信機を使ったシステム開発について


旧聞になりますが、中国版GPSである「北斗」の完成がニュースになっていました。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35155862.html


今関わっているプロジェクトでは、GNSS信号の受信機を使ったシステムの開発を行っています。
それまでは「GPS」というと衛星測位システムを指す普通名詞のように捉えていたのですが、GPSはアメリカが運用している1システムに過ぎないんですよね。(常識レベルの話かもしれませんが…)

そんな知見があったので、GNSS(Global Navigation Satellite System)について知ったことを書いてみます。


GNSS Viewというサイトを見ると分かりますが、それぞれのシステム毎にたくさんの衛星が飛んでいます。
GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou(北斗)等々…。

なお、主なGNSSは以下の4つです。

  • GPS … アメリカ
  • GLONASS … ロシア
  • Galileo … EU
  • BeiDou(北斗) … 中国

他にも、日本の準天頂衛星システム(QZSS/みちびき)や、インドのNavIC等がありますが、対象地域が限定されるため、RNSS(Regional Navigation Satellite System)に分類される場合があります。


GNSS信号の受信機により、どの衛星信号に対応しているかは異なります。
自分がシステム開発で使っている受信機はGPS、QZSS、Galileoに対応していますが、GLONASS、BeiDouは未対応です。


対応する衛星信号が多ければ、一つの衛星信号の受信状況が悪くても他の衛星信号に切り替えたり補完したりということが可能になるので、受信信号の精度を保つことができます。


スマホの位置情報も衛星信号を受信して取得されていますが、製品情報のWebページを見てもあまり詳しく書かれていないことが多いですね。


なお、みちびきの対応製品は下記のWebページで検索可能です。
https://qzss.go.jp/usage/products/index.html
iPhoneやXperiaも対応していますし、衛星電波腕時計も対応していますね。


興味があれば、自分のスマホ等がどの衛星信号に対応しているか調べてみると面白いんじゃないでしょうか。
また、位置情報の精度が悪いかな?と思ったら、前述のGNSS Viewをブラウザで見たり、アプリ版で衛星位置を確認するのも良いかもしれません。


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