農業とIoT! SORACOM Airを使って情報の見える化!
気づいたらもう9月に入り、秋の気配が感じられるようになってきました。
7月下旬から始まった秋まき小麦の刈り取りもすっかり終わり、「SORACOM Air」を利用したIoTに関してようやくまとめることができたのでその結果を少し紹介します。
利用したデバイスはSORACOMさんからでている「 AK-020」
3G 対応 USB スティック型データ通信端末 |
4,980円 |
SORACOM Air SIM カード(データ通信のみ) |
初期費用:901円 |
通信料 |
基本料金:SIM登録後 5円/日 SIM利用後 10円/日 通信料:s1.standard 512kbps 上り0.24円/MB/下り0.8円/MB |
利用期間が7日で送信したデータは453件
回数 | 明細数 | 通信料 |
1日 | 30 | 28.69 |
2日 | 44 | 19.00 |
3日 | 56 | 16.10 |
4日 | 64 | 24.74 |
5日 | 66 | 31.16 |
6日 | 103 | 46.00 |
7日 | 90 | 20.24 |
453件 | 184円(1日の基本料金10円を含む) |
当初、1件あたり120kバイトの送信で概算料金を算出しましたが、結果それを大きく越える料金になってしまいました。
今回は単純なセンシングデータを送信するのではなく、Wondowsパソコンからクラウドのアプリに通信を行ったため、上り、下りで通信料が発生、一部メールの利用も必要となり、メーラーを起動させた状態で使用していたのも料金が想定より大幅に増えた原因だと考えられます。
(初日は接続テスト等で利用しているので通信料が多くなっています。)
USBドングルタイプデバイスを利用して見えた課題は
①通信接続アプリが常時起動され、最小化された状態でパソコン上にあるため、操作される方が間違って終了させてしまうことが有り、通信ができなくなったケースが数回ありました。
解決策として、アプリをパソコン上にインストールしないで使用できるタイプのデバイスもあるようで、今後はそちらのデバイスを利用しようかと思いますたが価格が2倍以上するのでコスト的にどうかと思います。そんなときに、たまたま、ソラコムさんから連絡が来たので相談したところ、別な方法を教えて頂きこの問題は回避することができました。
②通信モジュールが認識されない。USハブの接触の問題なのかパソコンから認識できないケースがあった。
当初、PCに複数の装置がUSBによて接続されている状態でしたが、今回はUSBハブを購入してマウスと通信装置をそちらにつなげて利用しました。安価なUSBハブでしたが、机に固定し動かないようにしたところ、それ以降は認識できないようなことはありませんでした。
一番の効果はリアルタイムに乾燥施設の状況を24時間把握することができたことで、乾燥施設の稼動の開始、終了がわかったことでした。いままでは、気づいたらその日の作業が既に終わっていたということもあったようです。データの加工作業の手間が減り、データを都度ダウンロードし、システムに取り込むができた点も大きかったようです。
乾燥施設で収集するデータをもう少し工夫することで、さらに効率よく運用ができていくと感じました。
SORACOM Air を使ってみて
今回は「USBドングルタイプデバイスとSORACOM Air」を使った単純なデータ送信でしたが、インターネット回線が来ていない地域など、短期間の利用で単純なデータ収集であれば、定額のSIMを利用するよりは非常に安価で簡単に利用できると思います。
会社の圃場にセンサーを設置しました
少しだけ、会社の圃場に温度、湿度、照度、土中温度、土中湿度センサーを取り付けました。又、カメラも設置しました。センサー類は送信機についているソーラーパネルで発電し利用可能で電気を引く必要はありません。受信機は100m程度離れた場所に設置し、そこから「SORACOM Air」でクラウドへ飛ばしています。送信機と受信機は「EnOcean」規格です。
詳しい話は又次回。
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